老いらくの恋

女性は歳を取っても恋愛に関してはまだまだ現役だ。男性もそれなりに恋愛に関して興味を持っているが、女性の恋愛感情とは少し違うような気がする。恋愛経験の少ない私が言うのもおこがましいが、あくまでごく近くにいる仲間のお婆さんお爺さんの話だ。飲み会などで、お婆さん達があの人は誰々さんが好きだとか、誰々さんと誰だれは良い中だとか、うわさ話をしている。一方でお爺さん達は、そんな話にはあまり興味がなく(誰も対象に入っていないせいもあるが)病気の話や、お婆さん達の話ではなく若い綺麗な女優やモデルの話、下ネタの話で盛り上がる。お互いに飲み会に参加しているが、話題はあまりかみ合わない。
お婆さん達は、年を取っても女性週刊誌が取り上げるような恋愛物語が好きなのだろう。一方爺さん達は男性週刊誌が取り上げるヌードやセックスにまつわる話題が相変わらず好きだ。どちらも、元気な証拠だ。
先日もテレビである老人ホームを取り上げていたが、主人に先立たれたお婆さんがホームにいる男性と恋人になり楽しく暮らしているシーンがあったが、どちらかと言って女性の方が積極的なようだった。そんな老いらくの恋は未だ理解できない。(いや、死ぬまで理解できないかも知れない)
むしろ、最近話題になった「紀州ドンファン」の心情の方が理解できる。もちろん彼のように資産家ではないので無理な話だが、仮に資産家であり独身であれば、恋愛感情が無くても騙されるという事がわかっていても、いや騙されてもいいから彼のような事をやりたいと思うのは、私はもちろん飲み会のお爺さん達の思いだった。
古今東西、男が凡人であれ資産家であれ権力者であれ芸術家であれ、若い女性にたいして興味を持ち手に入れたいと思うのは男の性(さが)だろう。もちろん昔から資産家や権力者は、実際に手に入れている。
「墓場に近き、老いらくの恋は怖るる何ものもなし」と詠んだ70歳に近い歌人がいたが。でも、歌人の弟子はふた回り以上も若かった。同年代のお婆さんとならこのような歌はなかったような気がするのは私だけだろうか😵

参照:シニアでも、時には言いたい事がある(高齢者の独り言)
  https://bokehajime7.hatenadiary.jp/